このような資質を欠く者は、いかに愛想がよく、助けになり、人づきあいがよかろうと、またいかに有望であって聡明であろうと危険である。そのような者は、社長としても、紳士としても失格である。
社長の仕事は、体系的な分析の対象となる。社長にできなければならないことは、そのほとんどが教わらなくとも学ぶことができる。しかし、学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない資質、初めから身につけていなければならない資質が、一つだけある。才能ではない。真摯さである。(18頁)
トシボ~は、その部分を繰り返し読んだ。特に、最後の所を繰り返し読んだ。
―――才能ではない。真摯さである。
それから、ポツリと一言、こうつぶやいた。
「・・・・・真摯さって、なんだろう?」
ところが、その瞬間であった。突然、鼻から鼻血が出てきた!
それで、トシボ~はびっくりさせられた。なんで鼻血が出てきたのか、よく分からなかったからだ。しかし原因はすぐにわかった。トシボ~は、本を読むとき鼻くそを掘る癖があるからだ。その時も感動のあまりガムシャラに掘っていたにちがいない
おかげで、トシボ~はもうそれ以上本を読み進めることができなくなってしまった。そのため、本を閉じると机の上に突っ伏し、しばらく鼻血が出るのに任せていた。
読み始めてからだいぶ時間が経ち、もう日も暮れかけてうす暗くなった自分の部屋だ、トシボ~は1人、しばらくさめざめと鼻血を出し続けていた。


コメントする