トシボ~は、ダッシュとは幼なじみだったが、ダッシュが車好きというのは、暴走族に入るまで知らなかった。暴走族に入った時、いきなり「俺や~車が好きだで、将来モータースにでも成るで」と言われ、そこで初めて知ったのだ。
しかし、その時はモータースになろうと思った理由を詳しくは尋ねなかった。そして、それ以降も二人の間でこの話題が出ることはなかった。だから、トシボ~はこの時まで、ダッシュがどうしてモータースになろうと思ったのかを詳しくは知らなかった。
ところが、その質問を受けたダッシュは、なぜか顔色を青くした。ひざにかけていたタオルケットの端をぎゅっと握ると、トシボ~から顔を背け、ベッドの横の壁を見つめた。
それでトシボ~もダッシュの様子がおかしいことに気が付いた。
「ダッシュ?」
しかしダッシュはトシボ~の言葉など聞こえなかったかのように、しばらく何も答えなかった・・・・・・
それから間があって、ようやくそろそろと振り向くと、こう言った。
「・・・・・実は、さっきからクソがしたいでぃあん」
「は?」
ダッシュは、トシボ~の顔をまっすぐ見つめると、一言一言、かみしめるように言った。
「これは、本当はもっと早く話したいっけでぃあん
さっきからずっとしたいっけでぃあん
なかなか勇気がなくて・・・・・
だけーが!今決心した。悪いけーが外に出ててくりょう~」
「はあ?」
「半分出て~る!」
・・・・・・・・・・


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